 
|  | 
|  |  | |
| 写真18.乾燥前 | 写真19.乾燥後 | 
さて、ここまでご覧いただきましたような工程を経て、製品の原料となるアガリクス子実体の栽培を行うわけですが、せっかくですので、アガリクスを収穫したあとの培地(廃培地)がどのように処理されるのかまでご説明します。
産業廃棄物処理や公害の問題があり、モノを作るときには、必ず排出される産廃物(副産物)をどうするのかを考えなければなりません。
アガリクスの栽培でも同様です。
  ところが、アガリクスの栽培において発生する廃培地は立派な資源となるのです。
  人々の健康を願ってアガリクスを栽培しても、その一方で、取り返しのつかない環境破壊や公害を招いては、本末転倒です。
  
  アガリクス子実体を収穫したあとの廃培地を追ってみましょう。
 
   
   
  培地の原料となっているのは、厳しい規格基準のもとで管理された広葉樹のオガクズや米ぬか、フスマなどです。栽培前後において農薬や薬剤等は一切使用していませんので、これほど安全な土壌素材はめったにありません。
  農業従事者にとってはまさに「宝の山」というわけです。
※なお廃培地を堆肥化するためには所轄の都道府県庁に『特殊肥料生産業者届』を提出する必要があります。
 
  左:市販培養土のみ
中央:アガリクス栽培後の廃培地を堆肥化し、培養土に加えたもの
(培養土:堆肥=4:1)
右:市販有機肥料を指定にしたがって培養土に加えたもの 
(第6回終わり)
今回で『アガリクスの栽培』を終了しますが、アガリクス製品にはここで解説した「子実体」を原料素材にしたもののほか、「菌糸体」を利用したものもあります。 次回は番外編として「菌糸体」の概略について述べたいと思います。
| <アガリクスの話> ・アガリクスの栽培 第1回 ・アガリクスの栽培 第2回 ・アガリクスの栽培 第3回 ・アガリクスの栽培 第4回 ・アガリクスの栽培 第5回 ・アガリクスの栽培 第6回 ・アガリクスの栽培 第7回 | 
