活動施策

第10回日本補完代替医療学会学術集会
ランチョンセミナー開催

金沢大学の太田富久教授と日本補完代替医療学界の大野智とアガリクス・ブラゼイ協議会の豊田剛史が「アガリクス・ブラゼイにおける安全性と有効性の評価」と題して、アガリクス・ブラゼイにおける安全性・有効性に対する取り組みについてをパネルディスカッション形式でご紹介いたします。
開  催  日 2007年11月3日(土)〜4日(日)
会     場 九州大学医学部 百年講堂
会     長 林 純
(九州大学病院総合診察部・九州大学大学院医学研究院感染環境医学 教授)
実行委員長 古庄 憲浩
(九州大学病院総合診察部・九州大学大学院医学研究院感染環境医学准教授)
テーマ 東西医療の知恵の融合
〜全人的医療の確立を目指して〜
ランチョンセミナー2

アガリクス・ブラゼイにおける安全性と有効性の評価

昨今、食品並びに健康食品の安全性に関して様々な報道がされております。一部の中国製食品に危険物質が大量に含有されている、 国内大手食品メーカーが表示を偽装していたなど食品は安全であるという前提が崩れてきております。

食品やサプリメントを安心して利用するためにはどのような点を意識する必要があるでしょうか。 方法の一つとして原料メーカー・製造メーカーが直接監視・監督できる場所で原料を生産・製造し、安全性を確認する科学的検証を 行っているかを確認するというものがあります。 特にサプリメントは食品と比較して通常摂取以上に摂取する可能性が高いため、安全性に対して厳しく取組んでいるかを十分に確認する必要があります。

アガリクス・ブラゼイを例に挙げて、安全性確保への取り組みの一例をご紹介いたします。アガリクス・ブラゼイに限らず、食品の安全性は品種(アガリクス・ブラゼイの場合は菌株) 生産地・栽培環境によって異なります。アガリクス・ブラゼイを安心して利用できる環境を作るためにアガリクス・ブラゼイを取り扱う企業20社が集まりアガリクス・ブラゼイ協議会という 業界管理団体を2006年9月に設立し、統一した安全性基準を有識者と作成し実施・徹底することを開始しました。

アガリクス・ブラゼイ協議会設立の背景には、2006年2月13日に厚生労働省が行った発表があります。数多くのアガリクス・ブラゼイ製品の中、一社の製品に安全性の問題が懸念され、 厚生労働省より当該メーカーに対し自主回収要請を行いました。同省は風評被害が発生しないようにという通知や、2006年3月20日には同時に試験を行っていたほかの二社の製品の安全性 に問題が無かったと発表を行いましたが、問題があった製品の風評だけが市場に残ってしまいました。

安心して利用できる利用できる製品だけが市場で流通するように、アガリクス・ブラゼイ協議会安全性基準は特にヒトにおける安全性試験、 重金属分析、残留農薬分析を義務付けています。

食品・サプリメントを利用する際は、正しく管理された生産現場で製品が生産・製造されているか、安全性に対してどのような取り組みを行っているかを確認することが、 安心して利用するための一つの方法であると考えられます。

座長・演者:太田富久
金沢大学大学院自然科学研究科
生理活性物質科学口座教授
演者:大野智
金沢大学大学院自然科学研究科
臨終研究開発補完代替医療学講座特任准教授
演者:豊田剛史
アガリクス・ブラゼイ協議会